Terra/MODISを用いた日本の潜在自然植生の把握

人々は森林から様々な生態系サービスという恩恵を受けてきた。しかし、1950年代に薪炭からガスや石油などの燃料に変化したことにより、里山は管理されなくなり、森林の遷移が進行し、極相林へと移行しつつある。
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津波によって被災した海岸林の破壊と再生モニタリング

攪乱としての津波  2011年3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震に続く大規模な津波は,東日本沿岸部に甚大な被害をもたらした.
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岩手県・宮城県の津波被災地の植生の現況 および保全上の課題

2011年7月20日および22日に,ごく短期ではあるが,今回の東日本大震災の津波被災地(宮古市田老,仙台市東部)の植生の現況を視察する機会があった.
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日本と中国における竹林分布と利用の現状

2010(平成22年)8月8日から16日の日程で,浙江省における景観構造調査を実施した.調査結果自体は別報に譲るが,第二期で得られた知見と合わせて,今回は特に竹林に関する知見を報告することにする.
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手賀沼流域における水生植物の現状

湖沼や河川沿岸の植生帯は,水域と陸域の生態系をつなぐエコトーンとして重要な役割を果たしている.たとえば,多くの魚類や水生昆虫,鳥類などに生息地や餌資源を提供することによって,高い生物多様性を維持している.一般的には,生物多様性が維持されることでその生態系が健全に機能すると考えられており,その結果,水質浄化・漁場提供・洪水制御などの多様な生態系サービスを提供するとされている.近年,これらのサービスを資源として定量的に把握し,将来にわたって持続的に利用することが求められている.
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東アジアの多様な「伝統的な暮らし」を繋いで、持続可能性を考える

持続可能な未来  "Think Globally, Act Locally" というスローガンが、1992年の国連環境開発会議(リオ・サミット)で提唱されてから、はや17年が過ぎた。この間、人類社会ではグローバル化が進み、情報や資源・商品、マネー、人の流れが驚くほど速く、そして奔放となって、さらにそのこととも連動して戦乱や経済破綻、
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日本列島と中国との対比―植生の視点から―

ユーラシア大陸東縁部は,亜熱帯においても乾燥気候が卓越することなく,熱帯から寒帯まで湿潤な気候が連続する世界で唯一の地域である.このことは,植生的には,森林植生が緯度に沿って連続的に推移し,途中を草原や沙漠によって分断されないことを意味している.この地域では,常緑性の熱帯林と夏緑性(落葉性)の温帯林の間に,
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東アジアにおける陸圏の自然環境の現状と持続的利用への課題

東アジアは、大陸東部とそれに沿った列島弧からなっており、その地理的特徴による多様な自然環境と古くからの文明の興隆による人為の影響によって、変化に富んだ景観が成立している。東アジアの植生の特徴は、
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