平成22年度以降の計画


■現地調査


     東アジアにおける各気候帯ごとの植生状況・土地利用・土地被覆の把握,衛星画像解析に用いるグラウンドトゥルース調査,および,里山や少数民族集落における伝統的農林業・土地利用調査を目的とする.
  [国外]:中国雲南省の景洪・西双版納における継続調査,ならびに,浙江省の寧波・上海における継続調査.
北東シベリア・オホーツク沿岸(マカダン)における植生調査.
   [国内]:沖縄県八重山郡(西表島)におけるマングローブ植生調査,ならびに,岩手県一関市における継続調査,千葉県佐倉市における継続調査.

■リモートセンシング


  MODISから作成した土地利用/被覆図に基づいたマクロスケールでの自然資源の持続的利用,高分解能衛星画像を用いた景観構造解析によるミクロスケールでの自然資源の持続的利用に資する情報提供を目的とする.
   

[MODIS]

     日本におけるMODISデータを用いた土地被覆分類精度向上
     潜在自然植生図とMODIS分類結果との差分を用いた土地利用(開発)強度の算出手法の検討
     気候値メッシュに基づく温量指数,降水量,積雪量,標高,地形,地質などの環境要因と上記結果の関係解析

[高分解能衛星画像]:

  ALOS/AVNIR-2,IKONOS,QuickBirdなどによる土地被覆分類精度向上
  上記の解析結果を用いたマルチスケール景観構造解析手法の検討

平成21年度までの成果

     東アジアにおける植生の現状把握と,人為的影響による植生の退行系列の理解,ならびに,地域に応じた自然資源の持続的利用の方途を探るために,以下の調査・研究を進めた.

■現地調査

     気候帯ごとの植生状況・土地利用・土地被覆の把握,衛星画像解析に用いるグラウンドトゥルース調査,および,里山や少数民族集落における伝統的農林業・土地利用調査を目的として,以下の現地調査を行った.

・平成20年度
[国外]:中国雲南省の昆明・景洪・西双版納において,亜熱帯・暖温帯域の照葉樹林およびそれらの移行帯における植生状況と,伝統的集落における自然資源・土地利用状況の調査
[国内]:沖縄県宮古島市における暖温帯照葉樹林の植生および土地利用状況調査.

・平成21年度
[国外]:四川省成都における自然度の高い暖温帯照葉樹林の植生状況調査,浙江省寧波・上海における人為による影響を受けた暖温帯照葉樹林の植生状況調査,雲南省の景洪・西双版納における2008年度調査の継続.

■リモートセンシング


     MODISデータによる日本における土地被覆分類図作成手法の検討,ならびに,LandsatTM/ETM+・ALOS/AVNIR-2・IKONOS・QuickBirdなどによる土地被覆分類結果を用いたマルチスケール景観構造解析の検討.